日本の教育に一石投じるブログ

高校教員に転職した元サラリーマンが学校教育に一言申したく候。

3時間目 学校の中で一番いい場所は?

こんばんは。

個人的に学校の中で一番アツい場所。それは・・・

 

図書室」です。

 

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思い起こせば図書室なんて、はだしのゲンかいけつゾロリを読むだけの場所でしかなかった。

図書室の奥に行けば行くほど、だれが読むねん・・・という黄ばんだ本ばかり。

まさか大人になってその黄ばんだ本を借りる日が来るなんて!

 

僕はなるべく週一冊は本を読むようにしているのですが、図書室があるというだけでつい足が図書室へ向いてしまう。これは本を読む先生ならわかっていただけると思います。

しかも読みたい本があれば学校が買ってきてくれるというサービス付き。これは最高すぎる。

名著を読みたいけれど、新装版のちっちぇえ文庫版じゃなくてハードカバーで読みたい!!こういう希望を叶えてくれるのは学校の図書館ならではですよね。

僕はこれで念願の岡本太郎の「自分の中に毒をもて」をハードカバーで堪能できました。

そして自分で調べた限りではどこに行っても見つけられなかったユダヤ五輪の書「タルムード」を発掘できました。

あの幼少のころからシカトし続けていた埃臭い本の中にこんなお宝が眠っていたなんて。

 

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日常的に本を読む人でないと、読みたい本を探す楽しみはあまりない。

ましてや本を読む子供は圧倒的少数派。その中で古くからの文学やら哲学書なんて読む子は皆無に等しい。タルムードを読む子供なんかいたらその子は将来神になってしまう。

 

じゃあこの本たちって大多数の生徒には必要とされないままなのかっていう話になりますよね。せっかくの知層もったいないよねっていう。

 

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大人になって本を読むようになってから、明らかに知見が広がり、視座が高くなり、確実に脳が作り変えられた。

だから大人こそ本を読むべきだし、図書室の知にあやかって校内生活に活かすべきだと思っている。

僕は文系科目なので、それはもう本から得た知識を丸パクリの授業をしたりしますが、そうするとやはり生徒の「へぇーーーー」感は受けますよね。

もっと知りたい人は図書室でこれを読んでみろ、でトドメですよね。

まぁ実際にその本を借りるまではいかないことが殆どですが、そういう世界があるんだということを面白く伝えられるだけでも、価値はあるはずなんですよね。

 

ということで、図書室は学校の設備の中でもトップクラスなのでぜひ大人の人から使っていこうではないかというお話でした。